仙台日独協会は

 1983年5月26日、当時の駐日ドイツ連邦共和国クラウス・ブレッヒ大使ご臨席のもと、ドイツと日本の文化交流と親善に貢献したいという願いを持つ多くの人々によって発足しました。この目的に向かって、これまで関係者一同心を合わせて数々の行事を計画し、運営に力を入れて来ました。この間、国際的には東西ドイツの統一、ソ連が崩壊し、冷戦構造が解消し、EUが拡大するなど、ヨーロッパでは劇的な変化が連続して起こりました。このような社会状況の変化に惑わされることなく、講演会や演奏会、クリスマスパーティーやワインの夕べ、ドイツの高校生を迎えての行事およびドイツに旅して、当地の若い人々との交流も楽しみました。

1987年4月には待望の文化センターをオープンするに至り、ドイツ語を教える教室として、着実な運営を続けて来ました。しかし、一方では並々ならぬ熱意を持って、この協会設立に尽力され、また文化センターの所長として、ドイツ語教育や会報の発行に精魂を傾けてこられたヴォルフガング・ウィルヘルム博士が、1993年春に、突然逝去されるという悲しい出来事がありました。

 この30年、協会が刻んで来た歩みは、初代会長の氏家栄一氏、1996年には木下藤次郎ユアテック会長が二代目会長に、2001年にはユアテック会長の大和田泰夫氏が三代目会長として、尽力されました。その年には、同氏が初代の駐仙台ドイツ連邦共和国名誉領事として就任され、仙台での日独交流の強い架け橋が築かれるようになりました。

現在は、元最高裁判事藤田宙靖東北大学名誉教授が会長を務めております。毎年、発行される冊子「Guten Tag」には日独親善を実践している方々の随想やドイツをこよなく愛する会員の熱い思いが記されています。

活発な活動を続けている当協会は、日独の架け橋となることを夢みて、ドイツ語の勉強に励む会員による手作りの交流を進め、これからも会員相互の友好の輪を広げてまいります。



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